洛和会ヘルスケアシステムの一部の介護サービスでは、国立長寿医療研究センターが開発した「コグニサイズ」という運動を行い、認知症予防のための体操の指導を行っています。
MCI外来(認知症予防外来)のご案内
2018(平成30)年7月から「MCI外来(認知症予防外来)」を新規開設いたしました。
当外来では、早い段階でMCIと診断し予防的介入をさせていただきます。
日常生活に支障がないものの「これまでとは違う物忘れがある」「なんだか段取りが悪くなった」など、ささいなことでも違和感を感じたら「歳のせい」と思わずにお気軽にご相談ください。
※『カンテレNEWS』YouTubeチャンネルより
MCI(軽度認知障害)とは
MCIとは、正常加齢と認知症の中間に位置する認知症の前段階、いわゆる「認知症予備軍」を指します。記憶力や注意力などは正常より低下していますが、認知症のレベルにまで至っておらず、日常生活に支障がない状態です。MCIは放置しておくと、年10%の割合で認知症に進行します。
軽度の認知症と混同されがちですが異なります。
当院では日本認知症学会専門医による診察、経験豊富なスタッフによる心理検査、各種検査(血液、MRI、SPECT)を行い、総合的な診断をいたします。MCIの診断がされた場合、最新のガイドラインに基づいた認知症予防に対する指導を行います。
MCIを早期発見し、認知症を予防しましょう!
厚生労働省は、2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症となるという試算を発表しており、高齢者の誰もが認知症のリスクに直面します。
認知症予防の重要なカギを握るのが、「MCI」です。「認知症予備軍」であるMCIを放置して、さらに認知機能が低下すると、本格的な認知症に進行してしまいます。そのため、MCIの段階で、脳を活性化させる生活の見直しを行い、認知機能の低下を食い止める努力をすることで、認知症の発症を予防したり、たとえ発症しても症状の進行を緩やかにできます。ほかの病気と同じように、認知症もMCIの段階での早期発見、早期治療が大切です。
MCIと診断されたら?
洛和会音羽病院の認知症予防チームが対応します。MCI改善のための対策は、次のようなものがあります。
対策1.運動
対策2.食事
食事の見直しは健康管理の基本です。偏った食事をせず認知症予防に効果的な栄養素をとることが大切です。当院の栄養士による栄養指導を受けていただくことができます。
対策3.認知トレーニング
認知症では記憶力だけでなく、集中力や計算力にも障害がおこることがあります。これらを鍛えることで、脳に刺激を与えましょう。当院では、脳トレの指導も行っています。
また、MCIに対する薬は、現在、開発段階のものが数種類あり、当院では治験に参加していただくこともできます。
認知症にならないためには、日ごろから認知症予防を心掛けた生活を送りましょう。MCIかもしれないと思われる方は、かかりつけ医に相談のうえ、一度、受診してください。
お問い合わせ
MCI外来は完全予約制です。かかりつけ医などの医療機関よりご予約ください。ご予約は洛和会音羽病院 地域連携課 で承ります。
当院は日本認知症学会の教育施設に認定されています。日常生活に支障を来たしつつある、もしくはすでに支障を来たしている、アルツハイマー病をはじめとする「認知症」は毎日設けている通常の 脳神経内科 外来で対応いたします。
医療機関さま専用予約ダイヤル
(地域連携課)
電話番号
0120-607-489