胆石症

胆石症とは

胆石症は、胆嚢結石症、総胆管結石症(胆嚢結石の落下によるものが多い)、肝内結石症(まれ)に分かれます。

総胆管結石症

総胆管結石症に対しては、消化器内科チームが内視鏡下で総胆管結石の摘出を行い、胆嚢結石症の状態に戻します。

胆嚢結石症

胆嚢結石症に対しては、MRCPで胆道系の解剖学的異型の有無を確認後、手術を行います。術式は、腹腔鏡下胆嚢摘出術を基本としています。これは、おなかに5mmから1cm程度の穴を4カ所あけて行い、最後に臍部の穴から胆嚢を取り出します。最近の平均術後入院期間は約1週間です。また、最近は、症例によっては、穴を1カ所のみあけての手術も始めています。

腹腔鏡下手術の適応外となる場合

心機能の悪い方と開腹手術既往があり高度の腹腔内癒着が予想される方、胆嚢の炎症が強く高度の腹腔内癒着が予想される方に対しては、開腹術を行います。腹腔鏡下手術として手術を開始した場合でも、高度な胆嚢周囲の癒着により周囲臓器損傷の可能性が高いと判断された場合は、その時点で開腹術に切り替えます。また、内視鏡下で総胆管結石が摘出できなかった場合は、開腹術で、総胆管切石術と胆嚢摘出術を行います。この場合は、入院期間はやや長くなります。