胃がん

胃がんの診断

胃がんは、基本的に胃内視鏡検査(組織診断施行)で診断しています。

胃がんの手術

内視鏡下切除術の対象となる早期胃がんに対しては、消化器内科チームによる粘膜切除術を行っています。
粘膜切除術の対象とならない早期がん、および進行がんに対しては、術前腹部CTで進行度を評価したうえで、手術療法を行っています。術式としては、胃全摘術・胃亜全摘術です。通常の手術では2群リンパ節郭清を標準としていますが、早期がんの場合は、必要に応じてリンパ節郭清の程度を縮小するなど、病変の進行度に応じた合目的的な手術を行っています。

化学療法

病期が3期以上の方および3期でも再発危険度の高い方に対しては、術後、化学療法を行います。これは最新の治療であり、積極的に取り入れていますが、あくまで患者さんとの十分な相談のうえで行います。
高度に進行した胃がんや広範なスキルス胃がんの場合、拡大手術だけでは予後の改善に結びつかないため、手術前に数カ月間の化学療法を行うことがあります。これを術前化学療法と呼んでいますが、これによりがんの進展をコントロールしたうえで手術を行えば、予後の改善が期待できます。これも、患者さんとの十分な相談のうえで行います。

腹腔鏡下手術

現在、胃がん手術療法のほとんどは開腹術で行っていますが、今後、早期胃がんに対しては、その多くを腹腔鏡下手術で行っていく予定です。