京都下肢創傷センター

下肢創傷センター集合写真

概要

京都下肢創傷センターにおける治療例

京都下肢創傷センターにおける治療例の詳細については下記をご確認ください。

京都下肢創傷センターにおける治療例

京都下肢創傷センターとは

2012(平成24)年に開設した洛和会創傷ケアセンターは、2017年5月に「京都下肢創傷センター」に名称を変更しました。糖尿病、動脈硬化、透析などを背景にした壊疽や静脈性潰瘍のほか、さまざまな慢性創傷の診断にも力を入れています。多診療科の医師や看護師をはじめ、数多くの専門スタッフと洛和会音羽記念病院などが、連携・協力しながら治療に取り組み、早期治癒に導きます。

京都下肢創傷センターでの治療

意外に思われるかもしれませんが、主訴が「足の傷」でない患者さんも多く、「巻爪が痛い」「足が冷える」「むくんで履き物がきつい」などの訴えから重症虚血肢や下肢静脈瘤の治療につながる事例があります。
当センターでは治療初期の段階からチーム内でカンファレンスを行い、情報を共有しながら治療を行いますので、「傷ができる前」の症例や、他施設では対応困難な複雑な症例にも適切な治療が可能です。
じっくりと患者さんに向き合い、オーダーメードの良質な医療が提供できるように努めております。

初診 治療 再発予防
  • 創・血流の評価
  • 全身状態の評価
  • 治療方針を検討
  • 創処置・感染管理
  • 血行再建・手術
  • 高気圧酸素療法・陰圧吸引など
  • オーダーメードの除圧装具作成
  • 認定看護師によるケア・指導
  • リンパマッサージ

各分野のスペシャリストと共にカンファレンス(会議)や回診を行い、個々の患者さんに応じた治療方針を協議しています。
傷や血管の状態だけでなく、年齢や生活状況および他の病気の状況などを考慮して、最適の方針を模索するように心掛けています。

重症下肢虚血に対するチーム医療

重症下肢虚血とは

足の血流(血のめぐり)が悪いため、足の傷が治らない状態を重症下肢虚血といいます。糖尿病・腎臓病などを患っている方に多く、重症・難治性であることが多いのが特徴です。

こんな方はご相談ください

  • 高齢者
  • 糖尿病や腎臓病を有している方
  • 脳卒中や狭心症、心筋梗塞を起こしたことがある方

で足の傷がなかなか治らない、痛みがある方

  • 傷はないが、足の痛みや冷たさなどで血流が心配な方は、心臓内科を受診していただければ診察と簡便な検査で血流を評価します。

足の指の壊死(えし)からばい菌感染を来した患者さんに対するチーム治療

心臓内科医師によるカテーテル治療の後、そのまま形成外科医師が壊死した足の指の切断手術を行います。さらに、切断した組織は感染症科医師が細菌検査を行い、適切な抗生物質治療を選択します。
重症下肢虚血治療は「カテーテルだけ」「手術だけ」「お薬だけ」では成立しないので、当院ではチーム一丸の治療で救肢(足を救う)・救命(命を救う)を目指しています。

糖尿病や血行障害による治りにくい傷でお悩みの方
あきらめないでください

糖尿病や血行障害などが原因で、足の血の流れが悪くなり、徐々に足が腐っていってしまう壊疽(えそ)の患者さんが増えています。このような慢性創傷は、従来は治療が難しいとされていましたが、専門医を中心としたチームが適切な処置を施せば、決して治療不可能ではありません。
京都下肢創傷センターでは、多診療科の医師や看護師をはじめ、数多くの専門スタッフが、慢性創傷の治療に取り組み、早期治癒に導きます。

診療には、かかりつけ医の紹介状を

完全予約・紹介制の外来ですので、何カ月も治らない傷をかかえて悩んでおられる方は、かかりつけ医を通じてご相談ください。じっくりと患者さんに向き合い、良質な医療が提供できるように努めます。