脊髄腫瘍
脊髄腫瘍
脊髄腫瘍は、脊柱管内に発生した腫瘍です。脊髄を圧迫して、しびれ感や痛み、運動麻痺(まひ)や知覚麻痺などの脊髄障害を起こします。
脊髄腫瘍症例(42歳男性)
- 症状:半年ほど前から左下肢にしびれや痛みが現れ、近医で保存的に治療を受けていましたが、徐々に症状が増悪し、歩行が困難となってきました。
- MRI検査を行ったところ、脊髄腫瘍を認め、当院に紹介されました。第10胸椎高位に硬膜内髄外脊髄腫瘍を認め、第9、10、11胸椎の椎弓を一部切除し、腫瘍を完全に切除しました。
- 術後、左下肢のしびれ・痛みは消失。病理組織診断は良性の神経鞘腫でした。
術前MRIで、ガドリニウムに造影される腫瘍を第10胸椎高位に認めました。
造影CTにおいて、第10胸椎高位左側に硬膜内髄外腫瘍を認めました。
術後CTにおいて、腫瘍は完全に切除できています。