乳腺科

概要

坂田 晋吾
部長
坂田 晋吾

乳がん、良性の乳腺腫瘍(乳腺線維腺腫など)、乳腺症、乳腺炎などの乳房に発生する病気の治療を行っています。標準的な治療を提供することを第一としています。しかし、対象疾患のほとんどが女性であり、また、日本の特徴として40歳代の女性患者が多いこともあり(年齢に拘るわけではありませんが)、美容整形的な内容も重要視していく必要を強く感じています。最新の情報を基に、しかし、安全を重視しながら日々進化していきたいと考えています。

特色

乳腺炎や良性の腫瘤などを含め、乳がんを中心とした乳腺疾患全般を扱っています。乳がんは全身疾患としての色合いが強く、抗がん薬(狭義の抗がん薬、内分泌療法薬、分子標的治療薬)による全身治療や、局所療法としての外科的療法、リハビリテーション、再建を含めた形成外科、緩和ケアの関わりなど、外科的な分野だけにとどまらないことから乳腺科という名称を用いることといたしました。
日々変化するガイドライン、標準治療にcatch upし、最新の医療を提供することは当然ですが、地域の病院として一人一人の患者さんの希望に寄り添うような治療を心掛けることも大切にしていきたいと考えています。特に地域の家庭医の先生方と協力する事で、地域に根ざした医療を目指していきたいと思います。

「私の通院手帖」でかかりつけ医と連携

私の通院手帖

ここ20年の間で乳がんの治療は大きく変化しました。エビデンスに基づくガイドラインが整備され、術後経過観察の方法も大きく変貌を遂げています。
乳がんの患者さんの術後フォローアップでは、患者さん自身によるセルフチェックと問診が重要です。というのも、再発をされた患者さんは何らかの自覚を持たれていることが多いことがわかっています。そこでセルフチェックとかかりつけ医の問診に重点を置いた、今までの連携手帖とは全く異なる「私の通院手帖」を作成いたしました。

手帖による連携で、患者さんの待ち時間や通院の負担が軽減され、かかりつけ医を定期受診する機会が得られることは、患者さんにとって大きなメリットだと考えています。
よりよい手帖、よりよい連携の形をかかりつけ医の先生方と一緒に作っていきたいと考えています。

当院は京都大学が行う臨床研究に参加しています

洛和会音羽病院 乳腺科は、京都大学大学院医学研究科との共同研究で「乳がん微小環境形成に関わる分子生物学的機序の生体試料を用いた探索研究」を行っています。詳細は下記ホームページをご覧ください。

京都大学医学部附属病院乳腺外科「臨床試験・治験について」

乳房再建手術について

乳房再建手術については下記よりご確認ください。

乳房再建手術について

乳がんの診断から治療まで

乳がんの診断から治療までについては下記よりご確認ください。

乳がんの診断から治療まで