脳血流シンチグラフィー(IMP-SPECT)

顔面けいれんとは

脳血流シンチグラフィーとは、脳血流量を評価する画像検査です。例えば、MRAなどの検査で脳の主幹動脈に狭さくや閉塞が発見された場合に、脳血流シンチグラフィーによって今後の脳梗塞を発症するリスクを予測することができます。
トレーサー(核種:放射性医薬品)には、初回循環での脳内摂取率が高く、軽度な血流変化も捉えることができ、また、血中安定性が高い123I-IMP(投与量:111~222MBq)を使用しています。
また、ダイアモックス(アセタゾラミド:脳末梢細動脈拡張薬)を静脈から注射し、脳循環予備能を評価するための追加検査も、一回の検査で同時に行えるようになりました。ダイアモックスを使わない安静時のみの検査時間は約1時間で、ダイアモックスを使うと約1時間半かかります。

今回、日本全国の180以上の施設で使われているQSPECT&DTARG法(開発者:国立循環器病研究センター飯田秀博博士)を2013年10月から導入しました。このQSPECT&DTARG法は、一回の動脈採血を必要とする定量的脳血流測定法で、施設間で標準化されているため、当院の検査結果の信頼性がより高くなったと考えられます。
(⇒ QSPECT&DTARG法については 「QSPECT Project」のホームページ をご参照ください)

  • 以下の画像はクリックすると大きいサイズで見ることができます

実際の左中大脳動脈狭さく症の患者さんに行ったSPECT画像

安静時
ダイアモックス投与後