睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

眠っている最中に呼吸が止まる病気です。上気道(喉から気管にかけての空気の通り道)の狭い人に起こり、眠っている最中に喉の筋肉がゆるんでさらに気道が狭まり、呼吸が止まってしまいます。
原因としては肥満が最多ですが、顎の小さい人やアデノイドなどのために喉が狭くなっている人の場合は、太っていなくても症状が現れることがあります。

正常な喉と喉が狭くなっている喉

寝ている最中に大きないびきをかいたり呼吸が止まったりしていることを周りの人に言われて気づくことが多いですが、熟睡できないために日中の眠気や集中力の低下が起こり、居眠り運転で重大な交通事故を起こすこともあります。
症状に心当たりのある人は、 呼吸器内科 外来を受診してください。診察は月曜日から金曜日まで受け付けています。

睡眠時無呼吸症候群の検査

簡易アプノモニター

当院では、問診を行って睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合は、まずは自宅でできる簡易検査を行います。自宅でできる検査です。
モニターをつけて一晩寝ていただき、睡眠中の無呼吸がどの程度起こるのか、おおよその判定を行います。
重症の睡眠時無呼吸症候群であればこの方法のみで診断できますが、さらに精密検査が必要と判断された場合には、病院に一泊入院のうえ、下記のポリソムノグラフィー検査をします。

ポリソムノグラフィー(PSG)検査

一泊入院で行う検査です。多数のモニターをつけて寝ていただき、睡眠中の無呼吸の程度だけでなく、睡眠の深さや呼吸努力が無呼吸にどのように関わっているのかを精密に調べます。

ポリソムノグラフィー(PSG)検査

睡眠時無呼吸症候群の治療 ~CPAP~

睡眠時無呼吸症候群の診断がついた場合は、無呼吸の程度に応じてCPAPを行います。
鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、ある一定の圧力を気道にかける方法です。CPAPを使って寝ると、その風圧によって狭くなったのどが押し広げられ、スムーズに呼吸をすることができるようになります。

CPAP

そのほか、無呼吸の原因によっては、当院の 京都口腔健康センター でのマウスピース製作や 耳鼻咽喉科 での咽頭形成術などの治療をご案内いたします。
また、肥満度の高い人や、高血圧・高コレステロール血症などを合併している人の場合、これらも並行して治療することが大切です。当院では糖尿病・内分泌・生活習慣病センターにご紹介しております。

睡眠時無呼吸症候群の治療 ~OSAS~

診療での検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断を受け、CPAP適応外や脱落により、歯科口腔外科的なアプローチの必要がある方。詳しくは、下記のページをご覧ください。

京都口腔健康センターでの睡眠時無呼吸外来

受診のご案内

まずは 呼吸器内科 外来を受診してください。