認知症ケアサポートチーム

認知症ケアサポートチームとは

日本では65歳以上の高齢者人口が3600万人、総人口の28%を超えました。前例のない超高齢者社会を迎え、急性期病院の当院にも認知症を患う高齢者が肺炎や骨折などの身体疾患に罹り入院となるケースが増加しています。また、認知症でなくとも高齢者は病状・入院による不安などで一時的な興奮、錯覚、幻覚などを起こす「せん妄」状態に陥りやすいです。このような方に質の高い医療サービスの提供と安心した療養生活を送ることができるよう早い時期からサポートさせていただくためにチームが結成されました。

活動内容

特色

2020(令和元)年から認知症ケアチームが結成され、週に2回チームでラウンドしています。入院時に認知症自立度Ⅲ以上の高齢者で認知機能が低下していると判断すればできるだけ速やかにチームで介入・対応させていただいています。チームの活動は病棟スタッフにも少しずつ浸透しており、せん妄があれば適宜病棟からの連絡でかけつけるなど、速やかな対応を心掛けています。高齢の患者さんは状況によって何度も入退院を繰り返すことも少なくありません。可能な限り不安を和らげ住み慣れた環境に近い安寧が入院生活でも得られるよう、力を合わせて橋渡しができれば良いと考えています。

スタッフ構成

独立行政法人国立長寿医療研究センターの研修を修了した医師だけでなく、認知症看護認定看護師、作業療法士、公認心理師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー(MSW)、管理課などの多職種で構成されています。