「障がいや認知症があるため長時間お口を開けることができない」「幼いため怖くて泣いてしまう」「治療器具がお口の中に入ると吐き気をもよおしてしまう」などの理由で、歯科治療は無理だとあきらめていませんか?
歯科麻酔科ではこのような患者さんに安心して歯科医療を受けていただけるよう、全身麻酔や精神鎮静法(リラクゼーション法)を併用し歯科治療を行っています。
また、口腔ケアは誤嚥(ごえん)性肺炎の予防や抗がん剤治療による口腔内合併症の重篤化を防ぐ効果があると言われています。手術やがん治療などで当院に入院される患者さんが円滑に治療を受けることができるよう口腔ケアによるサポートを行っています。
歯科麻酔科
概要

歯科麻酔科専門外来
麻酔管理下での歯科治療
通常の歯科治療を受けることが難しい方に対して、全身麻酔や精神鎮静法(リラクゼーション法)を併用し歯科治療を行っています。歯科麻酔専門医・認定医、歯科麻酔認定歯科衛生士、看護師がチームで診療活動を行っています。ぜひ一度ご相談ください。
対象
- 障がいがある方(自閉スペクトラム症、知的能力障害、脳性麻痺など)
- 認知症の方
- 歯科治療に協力できないお子さん
- 歯科治療に対する恐怖心が強い方
- 嘔吐(おうと)反射がひどい方
2023年度全身麻酔を併用した歯科治療を受けられた患者さん
- 障がいがある方
- 歯科治療に協力できないお子さん
- 歯科治療に対する恐怖心が強い方
- 嘔吐反射がひどい方
- その他
2023年度精神鎮静法を併用した歯科治療を受けられた患者さん
- 歯科治療に対する恐怖心が強い方
- 嘔吐反射がひどい方
- 抜歯などの侵襲が大きい治療を受けた方
- 認知症や障がいがある方
周術期口腔ケアセンター
口腔内は非常に細菌が多い部位ですが、普段は健康に障害を与えることはまれです。しかし手術などで免疫力が低下すると、これらの細菌が肺炎などの合併症を引き起こす可能性があります。 また、歯周病でグラグラしている歯や深い虫歯があると、全身麻酔で気管に管を入れる時に歯が抜けたり、折れたりすることがあります。
歯科麻酔科では歯科医および麻酔科医の両方の視点からこれらの合併症を予防し、全身麻酔の手術を受けられる患者さんが安心して治療に臨めるように専門的な口腔ケア(口腔内の診察、歯のクリーニングや治療、歯磨き指導、保護用マウスピース作製など)を行っています。
周術期口腔ケアセンターについては下記よりご確認ください。
周術期口腔ケアセンター2023年の診療実績
1年間で入院加療された患者さんの数:370人
- 全身麻酔・精神鎮静法を併用した歯科治療:524件
-
新規口腔ケア件数:2,335件
(内、周術期口腔ケア件数):1,344件
ご予約について
ご予約については下記よりご確認ください。
ご予約について歯科治療促進のための、お子さま向けの絵本ができました!

裏面は、保護者の方や医療関係者さま向けのパンフレットになっています。
歯科麻酔科では、よりたくさんの方、とりわけお子さまとその保護者の方々に、歯の予防と治療の大切さを知っていただくためのツールとして、絵本を制作しました。
主人公のみほちゃんが、虫歯に苦しむ不思議な宇宙生物と出会い、治療を受けさせるという、お子さま向けの楽しいストーリーです。
多くの皆さまにお読みいただき、治療機会をお持ちいただきたいと思います。