著書『酸素愛用者の挑戦2』
この本の翻訳にあたって
この本は、日本のみでなく、世界で最初に在宅酸素療法を始めたコロラド大学教授 故トーマス・ペティー先生の遺著です。ペティー先生自身も晩年は酸素愛用者でしたが、酸素愛用者の驚くような活動性、工夫と挑戦が体験者自らの言葉で生き生きと語られています。またそれを支える医療側、機器供給側の熱意も感動的です。
この本を翻訳できたのは、ペティー先生と長年苦楽を共にした盟友、ルイーズ・ネット婦長(お世話になった当時の肩書きです)の勧めによるものです。日本語訳の普及のために無償で版権を譲渡していただきました。翻訳自体は予想を超える大変な作業でしたが、日本で在宅酸素療法が始まる時期にペティー先生、ネット婦長と親しく関わった岸田遼生氏と帝人ファーマ株式会社、近畿大学の方々から、大きなご支援をいただきました。この間、NPO法人、日本呼吸器障害者情報センター(J-BREATH)の遠山和子理事長にもご支援・ご配慮をいただき、J-BREATHのホームページからリンクして見ていただくことができるようになるのも、大きな励みになりました。
念願であった無償閲覧が可能となったのも、これら多くの方々の温かいご支援によるものと感謝しています。この本が多くの在宅酸素療法を利用する方々、供給する方々の明るい話題になることを願ってやみません。