COPDの患者さんの肺機能が損なわれるのは、たばこの煙に含まれる有害物質が肺や気道の粘膜を破壊するためです。一度破壊された肺や気道粘膜は、残念ながら元には戻りません。そのため、たばこを吸っているCOPDの患者さんにとって最も重要なことは、禁煙をして、これ以上肺機能を低下させないことです。
一方、気管支拡張薬の吸入がCOPDの患者さんの肺機能をある程度回復させ、息切れを改善できることが確かめられています。近年、COPDの患者さん向けにいろいろなタイプの吸入薬が開発されています。呼吸器内科では、患者さんの状態に応じて最もふさわしい吸入薬の処方を行うとともに、吸入方法について指導を行っています。
また、当院では 呼吸リハビリテーション で息切れを改善する取り組みも行っていますので、動いたときの息切れが気になる人はご相談ください。