呼吸器外科
概要

肺がん、気胸、縦隔腫瘍などの疾患を中心に、幅広く診療しています。肺がんに対しては、先進の医療機器を用いて診断を行い、手術、化学療法、放射線治療など、それぞれの患者さんに合った治療をお勧めしています。咳、痰、息切れ、胸痛などの症状や「胸部レントゲンで影がある」と言われた場合は、ぜひ私たちの外来を受診してください。診断のための検査や患者さんの体力、病状に応じた最善の治療をご説明させていただきます。ご自身の病気のことや症状についてよくわかっていただくことが、より良い治療の選択につながると考えています。不安やわからないことがあれば、遠慮なくご相談ください。
肺がんを患う最大の原因は喫煙。タバコを吸っている人は要注意です。何も症状がない場合も健診の胸部レントゲンや胸部CTを受けることで、早期の肺がんを発見することができます。
診療内容
呼吸器外科では主に下記の疾患について診療を提供しています。
*は悪性腫瘍です
- 肺がん/転移性肺腫瘍*
- 悪性胸膜中皮腫*
- 縦隔腫瘍(胸腺がん*など)
- 自然気胸/続発性気胸
- 肺のう胞症
- 胸膜炎/膿胸
- びまん性肺疾患/間質性肺炎
- 肋骨骨折/胸骨骨折(特に外傷性血気胸を伴う場合)
上記の疾患の中でも、肺がんに対する肺切除術が最も多いです。最新のハイビジョン内視鏡手術システムを用いた胸腔鏡下手術を導入し、患者さんの体に負担の少ない治療を心掛けています。そのほかに、気胸、肺のう胞症に対する胸腔鏡下切除術、縦隔腫瘍の摘出術や重症筋無力症に対する拡大胸腺摘出術などを行っています。びまん性肺疾患、間質性肺炎など、診断に難渋する症例に対しては、HRCTを中心とした画像診断に加え積極的に肺生検(胸腔鏡下手術)を行い、 呼吸器内科 、 病理診断科 、 放射線科 と連携して正確な診断に基づいた適切な治療を行っています。
肺がんの診断から治療まで
肺がんの診断から治療までについては下記よりご確認ください。
肺がんの診断から治療まで
診療実績
洛和会音羽病院肺呼吸器外科では令和6年に、肺がん手術43例、転移性肺腫瘍手術8例、気胸手術15例、縦隔腫瘍手術4例、炎症性疾患・外傷手術4例など、合計81例の全身麻酔下手術と9例の局所麻酔下胸腔鏡検査を施行しました。病状によっては消化器外科や整形外科との連携手術も行なっています。
2024年の診療実績
- 全身麻酔:81件
- 肺がん:43件
- 転移性肺腫瘍:8件
- 気胸:15件
- 縦隔腫瘍:4件
- 膿胸(局麻含む):9件
- その他:9件