対応疾患 頭頸部腫瘍
頭頸部腫瘍とは
頭頸部腫瘍とは、耳鼻咽喉科領域に発生する腫瘍(できもの)のことです。頭頸部腫瘍には良性腫瘍(腫瘤)と悪性腫瘍(がん)があり、後者を頭頸部癌と呼んでいます。 耳鼻咽喉科領域とは耳、鼻、口(舌などの口腔)、のど(咽頭、喉頭)、顔面、頸部などをさします。 このうち悪性のものを頭頸部癌といっています。これらは、音声、呼吸、嚥下、聞こえ、味覚など人間にとって重要な役割を果たしている部位ですから、治療を行なうにあたって、それらを十分考慮することが大切であり、頭頸部腫瘍の専門医が治療にあたらなければなりません。 頭頸部腫瘍の治療はほとんどの病院では、耳鼻咽喉科・頭頸部外科が担当となっています。
頭頸部癌は、その取り扱い規約により以下の8部位に分けられます。
- 口唇および口腔・・・舌癌など
- 副鼻腔・・・上顎癌など
- 上咽頭
- 中咽頭・・・扁桃癌など
- 下咽頭
- 喉頭
- 甲状腺・・・良性と悪性(癌)
- 唾液腺・・・耳下腺腫瘍など、良性と悪性(癌)
頭頸部腫瘍・癌に対する取り組み
前任地の大阪医科薬科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科にて、頭頸部腫瘍の臨床と研究を精力的に行い、過去約25年間に5000例以上の診断、治療、手術を行い、頭頸部腫瘍を多く取り扱う施設の一つでした。各部位の症例数を表に示します。