副鼻腔に慢性的な炎症が起こると、鼻内に鼻茸(鼻ポリープ)ができ、頑固な鼻閉(鼻づまり)や後鼻漏(鼻汁がのどの方に流れてくる) といった症状が出ます。
鼻閉でお困りの方は受診してみてください。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
外来診察では、電子ファイバースコープを使って詳しく鼻の中を観察し、一緒に画面を見ていただきながら説明いたします。鼻茸(【写真1】)がある場合は、副鼻腔のCT(【写真2】)でさらに精密な検査を行い、手術をするかどうか判断します。これらの検査で、ある程度以上の大きさの鼻茸が認められた場合は、薬で鼻茸を治療できる可能性は乏しく、基本的には手術が必要となります。
内視鏡下副鼻腔手術
当科では、内視鏡による手術(【写真3】)を導入しており、入院期間は6日間が基本です。術後、止血用のタンポンを鼻内に挿入しますが、当科では刺激の少ない医療用スポンジを使用しますので、タンポン抜去時の痛みはかなり軽微です。術後2日目にタンポン抜去、さらにその2日後に退院となります。
手術から治療終了までの基本的なスケジュール
入院・手術
- 〔1日目〕入院
- 〔2日目〕手術(1.5~2時間)
- 〔4日目〕タンポン抜去
- 〔6日目〕退院
術後の通院
週に1~2回(手術後1カ月)、月に1~2回(手術後2~3カ月)