放射線科

概要

直接、患者さんと顔を合わせることが少ないので、放射線科医師の業務は一般の方々にはあまりなじみがないかもしれませんが、病院の医療レベルの向上維持のためには、不可欠の存在です。

部長
久保 聡一

診療内容

最新の医療を皆さまに

MRI、CT、超音波検査(腹部、頭頸部、そのほか表在部)、核医学検査、腹部血管造影など、さまざまな検査を行っており、種々の疾患のスクリーニング、精密検査を実施しています。
各診療科からの依頼に応じて、近年目覚ましい進歩を遂げている画像診断装置を駆使し、病気の有無や種類、程度などを診断します。また、血管内にカテーテルという細い管を通して行う、肝臓がんへの塞栓療法や外傷による大出血時の止血などの治療も担当しています。

ドパミントランスポータシンチ(DAT)検査

当院ではパーキンソン症候群や種々のタイプの認知症の鑑別診断に脳のRI検査の一つであるDAT検査を行っています。DAT検査のほか、心臓交感神経の状態を評価するMIBG検査、また脳血流検査などを適切に組み合わせて上記疾患の鑑別に利用しています。
なおDAT検査は、線条体におけるドパミントランスポータ(DAT)分布密度を反映させるSPECT検査です。

検査の流れ

注射してから3時間後の検査となり、検査時間はおよそ30分程度です。

注意事項

下記の方は事前にご相談ください。

  • アルコールに強い反応を示す方
  • 重篤な肝機能障害のある方
  • 重篤な腎機能障害のある方
  • 排尿障害のある方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 向精神薬、抗パーキンソン薬を服用されている方

※要予約。必ずかかりつけ医を通してお問い合わせください。

医療設備

  • CT (64スライスCT、Dual Source CT:128スライス×2):2台
  • MRI:2台
  • RI:1台
  • 血管造影装置:2台
  • X線撮影装置:5台
  • 乳房撮影装置:1台 、マンモトーム:1台
  • X線TV撮影装置:2台
  • DR撮影装置:1台
  • 骨塩定量装置:1台
  • 超音波:11台(腹部用:6台、心血管用:5台)

64列マルチスライスCT

現在稼動中の64列マルチスライスCTは、1回の息止めで、全腹を0.6mmの薄層で撮像可能です。専用のワークステーションで画像処理することで、即座に広範囲の鮮明な血管造影像を得ることができます。これ以外にも、心臓冠動脈の評価など、多くの領域で威力を発揮しています。

64列マルチスライスCTによる腹部血管の3次元画像。
この検査により右腎動脈瘤、脾動脈瘤が発見された。