尿路変更法

膀胱がんなどにより、膀胱を摘出すると、体外に尿を出すための尿路変更法という手術が必須となります。代表的な術式として、

  1. 尿管皮膚瘻
  2. 回腸導管
  3. 回腸新膀胱造設術

があります。それぞれに利点、欠点はありますが、手術後の快適さに焦点を当てれば、回腸新膀胱が最も優れていると考えられます。この術式は、採尿袋などが不要で、手術前と同じように自分で排尿が可能な方法です。しかし、場合によっては、新膀胱内に多量の残尿が発生して導尿が必要となったり、逆に、尿が漏れておむつが必要になるというケースもあります。当科で施行した回腸新膀胱15症例について検討すると、全員の方に残尿がなく、また尿漏れもなくスムーズな排尿が可能となっています。