医療情報・がん登録統計課

診療情報管理士とは

「診療情報管理士」とは、医療機関における患者さんの様々な診療情報を中心に人の健康(Health)に関する情報を国際統計分類等に基づいて収集・管理し、データベースを抽出・加工・分析し、様々なニーズに適した情報を提供する専門職種です。

医療情報・がん登録統計課のしごと

当課では日々、「カルテが規則正しく記載されているか」や「必要な書類がすべて揃っているか」等の量的点検や、各種書類をスキャニングして電子カルテに取り込むなど、カルテ管理・保管に関する仕事をしています。カルテ点検の際、記載の相違や不備に対しては医師などへ随時フィードバックして質的点検を行いながら診療録の質の向上に努めています。 その他、個人情報保護法等に基づいたデータ収集や各種学会の研究目的など診療情報の提供、カルテ開示請求等も行っております。

所属長のひとこと

課長
山川 和之(やまかわ かずゆき)

当課は診療情報を適切に管理し、情報活用の支援を行う部署です。 定期的に診療録の点検を行い、精度の高い診療録が保存されるよう監査をするとともに、院内にフィードバックしてより良い診療を行うための指標として、また病院分析ソフト等を活用してベンチマーク分析を行い、病院運営の資料や良い診療を行うための指標として、院内に情報提供を行っています。
その他、DX 推進のツールとしてBI(ビジネスインテリジェンス)及びRPA(ロボティックプロセスオートメーション)を導入し、資料データのビジュアル化や事務作業の自動化など、業務改革にも力を注いでおります。

スタッフ紹介

  • 常勤:9人
  • 非常勤:2人

診療情報管理士:5人

がん登録実務認定者:3人

休暇取得率

公休取得率:100%

有給休暇取得率:75%

業務内容

  1. 診療記録等の点検(量的点検)
    日々診療録が適切に記載されているか、また書類等に不備などないかを点検し、収集・分析可能な質の高い診療情報を目指しています。
  2. 診療記録等の監査(質的点検)
    年3回、医師及び診療録監査チームにて各診療科から無作為にサンプリング抽出した入院症例を点検しております。 点検結果については、定期的に医師などへフィードバックして診療録の質改善に取り組んでおります。
  3. 診療記録等の開示
    患者さんやご家族、裁判所などからのカルテ開示の依頼があった場合に、カルテ開示を行っております。
  4. DPC調査データ作成及び分析
    当院はDPC 対象病院であり、様式1をはじめとするDPC 提出データの作成や精度管理を行っております。 管理課と連携して適切なコーディングが出来るよう取り組んでおります。 また、病院分析ソフトを用いて多角的にデータ分析を行い、病院経営を支援しております。
  5. 院内がん登録
    当院は、「京都府がん診療推進病院」の認定を受けており、がん診断された患者さんの登録業務や、がん登録を集約して公的機関へのデータ提出を行っております。 また、定期的にがん通信を発行して院内に情報提供も行っております。
  6. クリニカルパス
    院内のパス推進を行うクリニカルパス推進会議の事務局を担っており、パス全般に関する問合せ窓口、パス適用率やバリアンス分析などを行っています。 医師、看護師、コメディカルスタッフなどと連携してパスの作成及び改訂を支援しております。

診療情報管理士の1日

8:30 出社
  • 退院サマリ及び手術記録等の記載チェック
  • 日報作成(入退院報告・救急報告・稼働報告)
  • 他施設からの紹介画像CD取込
12:00 昼食
13:00
  • 様式1作成
  • 院内がん登録
  • 依頼統計(他部署からのデータ提供依頼)
  • 退院カルテチェック
  • カルテ開示
17:15 退社