強度変調放射線治療(IMRT)

IMRT(強度変調放射線治療)は、腫瘍に対して多方向から照射する放射線ビームの強さ(強度)をコンピュータで緻密にコントロールする技術です。腫瘍の複雑な形に合わせて凹凸のある柔軟な線量分布を作れるため、周囲の正常臓器へのダメージを最小限に抑えつつ、がんに十分な線量を集中的に照射できます。

通常照射法に比べてIMRTでは高線量域(赤い色の領域)が腫瘍の形に沿った範囲に限局しており、直腸や膀胱の線量が低減できています。 また、中等量の線量域(青い色の領域)も狭い範囲に限局させることができています。

IMRTの適応

他の臓器に転移がない、あるいは転移があっても限局している固形がんで保険適用となりますが、特に周囲に重要な正常臓器(リスク臓器)が隣接している部位で高い効果を発揮します。

  • 前立腺がん
  • 頭頸部がん (咽頭がん、喉頭がんなど)
  • 中枢神経腫瘍 (脳腫瘍など)
  • 根治を目指す 肺がん食道がんなど各種のがん
  • その他、必要と医師が判断した固形腫瘍

IMRTの特徴

正常組織への副作用・後遺症を大幅に軽減

がんに隣接する正常な臓器(例:前立腺がんにおける直腸、頭頸部がんにおける耳下腺や脊髄)へ照射される放射線量を通常の照射法に比べて低く抑えることができます。これにより、治療中・治療後の副作用を最小限に抑えることが可能です。

治療の流れ

がんの種類、腫瘍の位置などによって手術など他の治療法が望ましい場合もあり、どういう治療をしていくかは最終的には関係各科とのカンファレンスで決定されますので、まずは各臓器担当の診療科を受診してください。

IMRTの費用の目安(70歳未満・3割負担の場合)

スワイプ

照射回数 費用(70歳未満・3割負担)
前立腺がんへのIMRT 20回 約340,000円
その他 20回~35回 約250,000円~400,000円
  • 限度額適⽤認定証を申請されている場合はこの限りではありません。
  • 70歳未満の方で高額療養費現物給付制度を利用した場合、自己負担は軽減されます。
  • 入院の場合、別途入院費用がかかります。
  • 費用については、管理課へお問い合わせください。